光回線10G比較ブログ

2026年8月版

【記録】光回線10G 普及期(2025年)―NUROの価格革命とドコモの囲い込み

記事の性格について 本記事は2026年5月時点で収集した公開情報をもとに、2025年を事後的に振り返った分析記事です。


2025年は「10Gが普通になった年」

2024年に価格破壊が起きた10G市場は、2025年にさらに大きな変化を迎えた。NURO光が「2Gも10Gも同じ料金」という前代未聞の施策を発表し、NTTは全国展開を完了した。


2025年3月:NTT東日本 東日本全県域で提供完了

2025年3月、NTT東日本が東日本全県域でフレッツ光クロスの提供エリア拡大を完了した。

フレッツ光クロスが2020年に東京23区でスタートして5年。全国の一般家庭に10Gの選択肢が届くインフラが整った。この時点で、光コラボ10Gサービスの地方展開も一気に進むこととなった。


2025年5月:NUROの「定額割」が業界を揺るがす

2025年5月、ソニーネットワークコミュニケーションズが「定額割」特典を発表した。これが2025年最大の出来事だった。

2ギガも10ギガも一律の月額料金で利用できる新たな特典「定額割」を提供開始します。「定額割」適用時の月額基本料金は、戸建てプランの「NURO 光」が3年間定額3,980円(2Gも10Gも同額)となります。

これは何を意味するか。「10Gは高い」という常識を根本から覆す施策だった。

前後の比較

時期NURO光 2G(戸建て)NURO光 10G(戸建て)差額
2025年4月以前約3,980円(3年割)約5,700円+1,720円
2025年5月以降3,980円3,980円(定額割)0円

2Gを契約する理由がなくなった。「10Gを使うなら追加コストがかかる」という常識が消え去ったことで、新規ユーザーはほぼ全員が10Gを選ぶようになった。


2025年10月:NURO光 One に一本化

2025年10月1日より、公式サイトで新規お申し込みいただける戸建て向けプランをNURO 光 Oneに一本化しております。

NURO光 Oneは工事を1回に集約し、契約期間・解約料なしという大幅なシンプル化を図った新プランだった。従来のNURO光は工事2回(宅外・宅内)で開通に1〜2ヶ月かかるという弱点があったが、これを改善した。

しかし注意が必要で、NURO光 Oneでは10ギガプランアップグレード(既存2Gから10Gへの変更)が利用できない。2025年10月以降に新規申込した人は最初から10Gを選ぶ必要があった。


2025年に顕在化:ドコモ光10Gの転出不可問題

2025年、業界関係者の間でドコモ光10Gの深刻な制限が広く知られるようになった。

ドコモ光10ギガをご利用のお客さまは、ドコモから他の光コラボレーション事業者への事業者変更はお申込みいただけません。「ドコモ光1ギガ」に変更いただくことで、事業者変更をお申込みになれます。なお、速度変更には工事が必要となります。

なぜこれが問題なのか

転入(他社10G→ドコモ光10G)は受け入れながら、転出(ドコモ光10G→他社光コラボ10G)は拒むという非対称な仕様だ。ドコモ光10Gから抜け出すには、10G→1Gへのダウングレード工事(数週間かかる)を経てから他社に移る必要がある。

当ブログが「ドコモ光10Gを比較対象から除外」している理由はここにある。 ホッピング戦略を取る場合、ドコモ光10Gに入ると実質的な片道切符になる。


2025年のCB競争

2025年後半、各社がキャッシュバック額の引き上げ競争を展開した。

事業者2025年5月時点2025年12月時点
GMO 10G約70,000円70,000円
BIGLOBE 10G不明最大126,000円

特にBIGLOBEが2025年後半に高額CBで攻勢をかけた。ただしこのCB額は2026年初頭に105,500円(価格.com経由)に調整された。詳細は「2024〜2026年 キャンペーン変動まとめ」を参照。


2025年の総括

指標変化
NUROの2G/10G価格差1,720円 → 0円(定額割)
フレッツ光クロス提供エリア東日本全県域完了
10Gの位置づけ「選択肢の一つ」→「新規ならデフォルト」
ドコモ光10G問題転出不可という業界最大の地雷が顕在化

2025年は10Gがデファクトスタンダードになった年だった。新規で光回線を契約する人が「1Gか10Gか」と迷う必要がなくなった転換点といえる。


現在(2026年)との接続

2025年に普及した10Gは今どうなっているか。最新の実質月額比較は以下から確認できる。

最新比較表(2026年5月) ― NURO光・GMO・BIGLOBEの現在の実質月額

実質月額かんたん計算機 ― 2025年以前に契約した人も、今の条件と比較できます


シリーズ前回【記録】光回線10G 競争激化期(2024年) シリーズ次回【通観】光回線10G 実質月額の3年間推移グラフ(2020〜2026年)