新居の家電を選びに行った量販店で、光回線とスマホのセット割を2件提案されました。どちらも光だけ、スマホだけでは特典が出ず、セットが前提です。このシリーズの1本目で「1社目に置く」と決めた回線の中身と、評価の仕方をまとめます。
条件は2026年8月下旬に店頭で聞いたもので、店や時期によって変わります。自分の商談に当てはめるときは、店頭・訪問の提示条件チェックも使えます。
提案された2件の条件
商談1:ドコモ光10G+ahamo 2回線
- 光:月6,380円で、最初の6ヶ月は月500円。事務手数料4,950円
- 光の工事費:28,600円(1,191円×24回)。利用開始の7か月後の月から dポイント1,194円分を24ヶ月
- 光の契約:2年。更新期間以外の解約金5,500円
- スマホ:ahamo(月2,970円、30GB、5分以内の通話無料)。事務手数料4,950円×2
- 特典:光に現金キャッシュバック 60,000円、スマホに現金キャッシュバック 35,000円×2回線(どちらも1ヶ月後)
- 条件:有料オプションは不要、家電購入額の下限なし
商談2:SoftBank光10G+Y!mobile 2回線
- 光:月7,482円(ホームゲートウェイとBBフォンの550円ずつ込み)。超おうち応援割で月1,760円引き。事務手数料4,950円
- 光の工事費:47,520円(1,980円×24回)。7ヵ月目から1,980円×24ヶ月を割引
- 光の契約:2年。満了月とその翌月、翌々月以外の解除料6,380円
- スマホ:Y!mobile シンプル3 M(月2,398円、30GB)。事務手数料4,950円×2
- 特典:光に家電値引き60,000円、スマホに家電値引き38,500円×2回線
- 条件:有料オプションは不要、家電は14万円程度の購入が必要
主な数字を並べると次のとおりです。
| 商談1 | 商談2 | |
|---|---|---|
| 光の月額 | 6,380円 | 7,482円 |
| 光の月額割引 | 6ヶ月は500円 | 応援割 −1,760円 |
| 光の工事費 | 28,600円 | 47,520円 |
| 工事費の相殺 | 7か月後の月から | 7ヵ月目から |
| 光の解約金 | 5,500円 | 6,380円 |
| 光の特典 | 現金 60,000円 | 家電値引き 60,000円 |
| スマホの月額 | 2,970円 | 2,398円 |
| スマホの特典 | 現金 35,000円×2 | 家電値引き 38,500円×2 |
| 家電の購入条件 | なし | 14万円程度 |
今のスマホは格安SIMの日本通信(1回線月1,500円ほど、20GB、月70分の通話無料)を2回線です。
スマホは6ヶ月で元に戻す
スマホは特典をもらったら元の格安SIMに戻す前提で、日本通信のまま使い続けた場合と比べました。戻すときの日本通信の契約事務手数料3,300円×2回線も入れています。
| 使う期間 | ahamo 2回線 | Y!mobile 2回線 |
|---|---|---|
| 6ヶ月 | +35,860円 | +49,724円 |
| 12ヶ月 | +18,220円 | +38,948円 |
| 24ヶ月 | −17,060円 | +17,396円 |
| 損益分岐 | 約18ヶ月 | 約34ヶ月 |
- 店は「スマホに縛りはないが、半年くらいは使ってほしい」とのことでした。6ヶ月で戻すのが一番得です。
- Y!mobile の月2,398円は、光とのセット割(おうち割、1,650円引き)と PayPay カード払い(330円引き)が前提の額です。光を解約するとセット割が外れるので、光より先にスマホを戻します。
- 通話は ahamo が5分以内なら無料なのに対し、Y!mobile は無料通話がなく30秒22円です。私たちは5分を超える通話がまずないので、どちらも問題になりませんでした。よく話すなら、Y!mobile は月20分で1回線880円かかる点を計算に入れてください。
- ahamo は公式サイトから申し込めば事務手数料0円と公式の料金プランに書かれています。店頭で言われた4,950円が何の費用なのかは、次の商談で聞きます。
- 日本通信には「SIMカード発行 3,300円」という項目もあります。物理SIMで戻すとかかる可能性があるので、eSIM で戻す予定です。
光はセットのまま2年使うと割高
光の部分だけを見ると、セットのまま2年使うのは損です。
| 光を24ヶ月使った総額 | 金額 |
|---|---|
| ドコモ光10G | 96,890円 |
| SoftBank光10G | 94,158円 |
| 参考:BIGLOBE光10G 新規 | 31,890円 |
ドコモ光は dポイントを1円と数えると75,398円です。SoftBank光はスマホもセットのまま24ヶ月使った場合、BIGLOBE光10Gは価格.com経由の新規です。
量販店の光で得になるのは、12ヶ月前後で抜けて、解約費用を次の会社に肩代わりさせる場合です。12ヶ月で抜けたときに請求される額は次のとおりです。
| 12ヶ月で抜けると | ドコモ光 | SoftBank光 |
|---|---|---|
| 解約金 | 5,500円 | 6,380円 |
| 工事費の残り | 14,308円 | 23,760円 |
| 請求の合計 | 19,808円 | 30,140円 |
工事費の残りは、13〜24回目の分割がまとめて請求される額です。あわせて、ドコモ光は解約月の翌月から dポイントの付与が止まり、SoftBank光は解約月の末で工事費割引が終わります。
この請求は、次に GMOとくとくBB光10G へ新規で入れば、他社違約金補助(最大60,000円)で全額戻る計算です。戻った後の12ヶ月分の光の負担は、ドコモ光が522円(別に dポイント5,970円分)、SoftBank光が27,474円(スマホを6ヶ月で戻した場合)になります。補助の申込手順と注意点は3本目にまとめました。
家電値引きの目減り
2件とも、特典の条件は「その店で家電を買うこと」です。店の家電価格がネットより高いと、そのぶん特典が実質的に減ります。
例えば冷蔵庫がネット最安25万円、店頭28万円なら、6万円引きでも22万円です。ネットで買う場合との差は3万円で、6万円ではありません。家電を合計30万円買って店が1割高ければ、特典は3万円目減りします。
商談2は現金ではなく家電の値引きなので、この影響をそのまま受けます。商談1も家電購入が条件なので無関係ではありません。私の場合は見積もりとネット価格がほぼ同じで、目減りは気にしなくてよい水準でした。比べるときは、量販店のポイント還元も含めて「値引き後の支払額がネット最安より何円安いか」で見るのが確実です。
2件の比べ方
10年の試算(1本目)では、商談1が商談2より12,760円得で、別に dポイント5,970円分が付きます。
- 光の部分は商談1が有利です。12ヶ月で抜けて補助が戻った後の負担は、ドコモ光が522円、SoftBank光が27,474円で、差のほとんどは最初の6ヶ月が月500円になる分(3万円ほど)です。7ヶ月目以降の月額は、応援割が続く SoftBank光の方が少し安くなります。
- スマホの部分は商談2が有利です。特典が1回線3,500円多く、月額も安いので、6ヶ月で1万4千円ほど差が付きます。
- 商談2は家電値引きなので、家電をある程度(今回は14万円程度)買う予定がないと使えません。
差は1万円台なので、実際に家電を買うときの最新のキャンペーンで決めます。キャンペーンは店と時期で変わるので、上の表の数字そのものより、比べる順番を使ってください。
店で確認すること
- 光やスマホを途中で解約したら、特典を返す必要があるか。12ヶ月前後で抜ける前提が成り立つかはここで決まります
- 光だけ、スマホだけでも特典が出るか(今回はどちらも出ないと言われました)
- 有料オプション、クレジットカード、でんき等の同時加入が必要か
- 家電の購入額の下限と、値引きの対象になる商品
- スマホの事務手数料の中身。ahamo の公式サイトなら0円です
- SoftBank光のBBフォンは、スマホを戻した後に外せるか(外せなければ月550円が続きます)
- 10Gが自宅の住所で使えるか、入居前に開通できるか。開通までの無料レンタル(ドコモ光は派遣工事ありの新規で最大180日、SoftBank光は開通翌月の20日まで)を付けられるか
よくある質問
- 対象外です。ahamo の特典は量販店のキャンペーンとして出ているもので、月額の割引はありません。
- 他社の回線を使っているか、申込月の2ヵ月前から2ヵ月後までに転居していることが条件なので、新築への入居で条件を満たします。
- 契約上の縛りはありませんが、店からは半年ほどは使ってほしいと言われました。極端に短い期間で戻すのは避け、6ヶ月を目安にしています。
- 計算上はさらに得になりますが、2年契約を半年で抜けるのは店との関係でも踏み込みすぎなので、12ヶ月前後を目安にしました。工事費の損は、割引や dポイントの開始が遅れた分(SoftBank光は6回分、ドコモ光は7回分)で頭打ちです。